~闇~

2/2
前へ
/100ページ
次へ
夜道の静けさはまるで なにか潜んでいるかのよう 闇に紛れて襲われる感覚に 陥ってしまう 深い深い闇の恐怖に さらにさらに引き込まれる これ以上は戻ってこれない 闇の美しさを知ってしまった 宇宙の闇とはまるで違う 狂おしいほど美しすぎて もう手遅れなほどに すべてが闇に墜ちていく 暗い暗い心の闇を ずっとずっと抱え込んでいく 目を虚ろに輝かせ 意識すらもどこか遠くへ ある日 闇の本当の恐怖に気づき 抜け出せない闇から 届くはずのない助けの叫びが木霊していく
/100ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加