第二話

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涙で視界が歪む。 「来ないでよッ!」 そう言って逃げ出そうとしたが相手は二人。すぐに前方を阻まれた。 「そこどいてください。」 斎「断る。怪しい奴を野放しに出来ん。」 ありったけの殺気を出し睨むが、男は少し身を引いただけだった。 逃げられない……… そう思った。 二人には隙が全くない。 殺気にも怯まない。 何より、目が怖い。 この人達は簡単に人を殺せる。 それでも私は睨む。 生きたいから。 あの人が言った意味を知りたいから。 だから此処では死ねない。
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