第一話

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3歳くらいの男の子とお母さんが横断歩道を歩いていた。 ピーポーピーポー 『そこの車止まりなさい』 盗難車であろう車をパトカーが追跡していた。 二台の車は親子が歩いている所にどんどん近付いてくる。 母「琢磨!走りなさい!!」 それに気付いたお母さんはこどもを引っ張って走るがそのスピードは遅い。 そこにいる誰もが間に合わないと思った。 でも……… 「ダメッ!」 自分で気がついた時には既に走り出していた。 お母さんが震えながらこどもを抱き寄せているのを、自分の方へ力一杯引き寄せた。
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