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その反動で私は道路の真ん中に出る。
引っ張られたお母さんは驚いた顔をして見てる。
逃げなきゃ―――
凌の居る場所に戻ろうと向きを変えた時、目の前に車。
バンッ
その瞬間、痛みと共に身体が浮く。
私……死ぬんだ…………
ただ純粋にそう思った。
まわりの景色がゆっくりと流れていく。
助けた親子に視線を送ると、抱き合っていた。
良かった………
安心したら、どんどん眠くなってきた。
凌が何か叫んでいる。
凌…………ごめんね。
私は静かに意識を手放した。
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