第一話

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その反動で私は道路の真ん中に出る。 引っ張られたお母さんは驚いた顔をして見てる。 逃げなきゃ――― 凌の居る場所に戻ろうと向きを変えた時、目の前に車。 バンッ その瞬間、痛みと共に身体が浮く。 私……死ぬんだ………… ただ純粋にそう思った。 まわりの景色がゆっくりと流れていく。 助けた親子に視線を送ると、抱き合っていた。 良かった……… 安心したら、どんどん眠くなってきた。 凌が何か叫んでいる。 凌…………ごめんね。 私は静かに意識を手放した。
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