待ち時間①

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男の人って怖い。 そんな感情を持ちながら過ごした十五年間。 男から離され、女だらけの中でで育った十五年。 男と話すことなんて出来なかった。 …ただ一人タロだけを除いて。 そんな自分を変えるため、今年から私は共学の高校に通う。 風が吹いた。 その暖かな春特有の風は、私の頬を優しく撫で、そして一瞬でどこかへいき、また他の人の頬を撫でる。 これからいい出会いがある。 そんな予感がした。
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