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その日も、泉創一の退屈な日常が始まり終わる。そんな日常のはずだった。
創一はいつものように朝日と共に起き、軽いランニングをしシャワーを浴び朝食をとり学校に向かっていた。
まだ、始業時間には大分時間があるので学校までの道のりは人通りが少なかった。
創一が通う学校は小高い山の上に立っていた。学校に行くためには長く急な上り坂を登らなければならない。山の上には学校以外の施設住居はなく、その坂を上るのは学校関係者だけであった。
それ以前にこの学校がある島は学校と学生、教師などの住居施設のほかは何もない島である。
これは、泉創一がまだ世間と能動的に関わりを見せていたころに創一自身が各国に呼びかけ、有能な若者を一か所に集め高度な学問を学ばせ人類の進歩に役立てようという大義名分のもとにすすめられたものであった。
本当は自分と同等の存在を発掘、育成し暇つぶしに利用しようと考えていただけだったのだが。
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