リヒト←サク

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だから理人は、身を引くように俺から離れていった。 恋人を、選んだんだ。 当然のことをした当時の理人を思い出し、ポタリと涙がこぼれ落ちた。 あの時の背中が、どうしても忘れられない。 恋人を見つめる理人のいつもより優しい横顔も、仲良く寄り添うように歩く影さえも。 理人の全てが忘れられない。
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