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「まぁそもそもちゃんとした彼女いたことないけど。」
いつも理人が彼女を作った時に、理人に当たらないように、感情を誤魔化すように、ヤる為だけに作っていた存在だから。
面倒になったら捨てて、新しいのを作って。
でも理人が彼女と別れたら、俺も一緒に理由がなくても別れてた。
あ、今考えると俺って結構最低な男じゃね?だから俺は幸せになれないのかな。
「へぇー。朔モテんだろう?」
「そこそこな。」
「うっわ、ムカつく。自慢かよ。」
「ははっ。そうゆう敦だってモテんだろーが。」
笑いながら会話をして、最近彼女と別れたらしい敦の愚痴を聞いていたら、いつの間にかいい時間。
そろそろ解散するかとファミレスを出て、自宅へと向かう。
その道中も敦の愚痴は絶え間なく、結構堪えてたんだな、と苦笑いをするしかない。
「男子校入って浮気の疑いかけられてもって思わねぇ?」
「まーそうだな。」
「だろ?出会いが減った今振らなくてもいいだろうによ…。」
どうやら敦は高校入学前から付き合っていた彼女に振られたらしい。
原因は敦の浮気疑惑。敦はシロだと主張したが「信じられない」と切り捨てられたそうだ。
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