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「そんな怒るなって。折角の顔がもったいないぜ?」
「それはありがとう、って言った方がいいかな?敦くん。」
俺が怒っていると思ったのか茶化して誤魔化そうとする敦にノッって、その場を乗り切った。
そんな風に敦とジャレながら歩き、分岐で別れて、自分の家に帰ってきた。
シャワーを浴びて、髪を乾かし、ベッドに寝転ぶ。
考えるのは、やっぱり理人のことで、そんな自分にウンザリした。
このままじゃダメだ。これじゃ何のために理人かた離れたのか。
友達に戻るなんて、到底できそうにない。
一歩、そう一歩進まないといけない。
考えてもどうしたらいかなんて分からなくて、考えているうちに眠りに就いていた。
今日も変わらない朝。俺がどれだけ悩もうが苦しもうが、朝は絶対にやってくる。
前までは起きることすら嬉しかった。
早く用意をして、理人に会いたいと浮かれていた。
あぁなんて幸せだったんだろう。
俺が欲深くなければ、きっと今も続いていたんだろう。
ボーっとした頭でそんなことを思って、慌てて頭を振った。
朝一から理人のことを考えることから、変えないと。
それが俺なりの一歩だろうか?
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