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初恋だった。“初恋は叶わない”なんて本当だな。いつもそう思っていた。
いつも見ていた。いつも側にいた。いつも笑い合ってた。
それが幸せだったから。それだけで、幸せだったから。
でも、ちょっとムリみたいだ。限界なのかもしれない。彼から離れなければ、俺は次には進めない。
だから、丁度いい機会だったのかもしれない。そうだよね？きっと。
苦しいけれど、寂しいけれど、それよりも、彼の笑顔が俺には眩しすぎて。もう直視できそうにない。
そんな幸せそうに笑わないで。俺を見て。俺以外に優しくしないで。
近くにいたら、そんな勝手なことばかり言ってしまいそうだから。
彼の笑顔が何よりも、俺の幸せだったのに。
あぁごめんね。お前の幸せを見ていられなくなった俺を、どうか許して。
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