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「隼人⁉まさかカンニングしたのか⁉」
普段の俺ならこの時点で殴っているだろうが、今は違う。
正直、自分でも信じきれてない。
確かに良く出来たと思っていたが主席になれるほどの点数ではなかったはず。
俺はとりあえず職員室へと向かった。
「ん?下に書いてあった通り、この学年の主席は君だよ。中川隼人君。」
先生に訊いたところ、事実のようだった。
俺が職員室を出ようとした瞬間に先ほどの先生が声をかけてきた。
「因みに、俺が担任だからな。あと、入学式の時に学年代表として挨拶をしてもらうから」
担任なのはいいとして、挨拶をしなければいけないだと⁉
…人前で喋るのは苦手なのに…。
挨拶を考えるのは造作もないが喋るのはちょっとな…。
俺が考えてる間も時間は過ぎていった。
あっ、あとふざけた発言をした雅人はきっちりぼこしといた。
そして入学式が始まった。
挨拶は考え終わったが、人前で間違えずに喋れるかが心配だ。
「続きまして新入生からの挨拶です。」
俺は緊張しながらステージの上に立った。
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