弐‡蝶原姉妹の日常

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「おいおい、2人仲良く話して余裕だなぁ?」 追い掛けてきた男の内の1人が話し掛けてきた。けど、私は 「余裕………か………、貴方たちの方が余裕かましてんじゃないですか?」 って言い返してやった。だって、上から目線でいらついたからね。そしたら、 「女2人が相手なんだから、そりゃあ…………なぁ?」 ともう1人の男が鼻で笑いながら言ってきた。 「…………………美雷さん………、もう殺ってしまってもよろしいでしょうか……………?」 「えぇ……、流石に心の広いこの私でも、誘拐しようとしている人からの上から目線は耐えがたいわねぇ……………」 美雷さんは頬に手をあて、呆れたようにため息をついた。そんな私達の話が聞こえてなかったのか、男は手招きしながら、 「そんじゃ、そこのボディーガードかなんかの嬢ちゃん、その娘を渡してもらおうか?」 と言ってきた。 「来てと言われて行くなら、もうとっくに行ってますし、貴方達のような薄汚い人に触られるなんて虫酸がはしりますの。」 私に対して発せられた言葉に、美雷さんがにこやかな笑みを浮かべながら毒を吐いた。 .
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