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「璃音~?どうした?」
と聞いても、璃音は
「ん~?待って~。あっれ~?この辺に置いたはず何だけどなぁ……」
と言うだけで、約30分程経っただろうか……………。やっと璃音が戻ってきた。
「いや~、どこに置いたか忘れちゃって………えへ♪」
「で?何を探してた訳??」
“ちょっと”待つ筈が、“約30分”待つ事になり、流石に少し苛々していた為、璃音の「えへ♪」をスルーして問う。
「うんとね、これを探してたんだ。この間、郵便受けに入ってたの。宛名が私と姉様だったから。」
と言った璃音の手にあったのは薄い封筒だった。
「これ?……ていうか、これ母様達に言われてた会議への“招待状”じゃん。」
「会議って……………。」
「うん。あれだよ…………。もう、面倒臭いなぁ。」
「……………会議ってなんだっけ?あれって何?姉様。」
「え?何、璃音はあれだけ母様達に言われてた会議の事、忘れたわけ??」
「うん、ごめんね。姉様、もう1回教えて?」
というわけで、手紙を開ける前に、璃音にもう1回教える事になった。
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