参‡招待状と言う名の呼び出し状

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――――――――――――――― 「姉様姉様!!あのグランドホテルってすっごい高い所だよね!?」 「あぁ。だから、なるべく着ていく服は大人しい感じにしてよね?今着てる様なのは、常識的にNGだから。」 「え~、可愛いし、上品なのもあるよ?それでも駄目??」 「駄目なものは駄目。」 璃音の私服は、巫女服だ。巫女なのだから、巫女服…というのは当たり前だと思うかもしれないが 「だって、もうあの巫女服は巫女服って呼べる物じゃないし。」 「う~、でも、可愛いでしょ?」 璃音は可愛い物に目がない。そのせいで、璃音が所持している巫女服は全てアレンジされている。例えば、肩出しになっている、フリルやリボンが付いている、色が白と赤以外である……などだ。 「可愛いかもしれないけど、それはそれ、これはこれ。嫌々行くにしても、TPOは守って行かなきゃ、こっちの品格が疑われる。」 「じゃあ、新しい服買うしかないよ?アレンジしてあるのしか無いしね。というわけで、姉様!!買って?その代わり、私は姉様の服、用意してあげるからさ!」 「……………は………?」 .
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