五‡いざ、幕末へ!

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2人の父はヴァンパイア。その血が2人にも流れている。そのせいで、“吸血衝動”が起こってしまうのだ。簡単に言えば血を食したい欲望に駆られる、という事だ。 元の時代では、科学の進歩のお陰か、さっき音妃が持っていた飴玉タイプのものから、錠剤、カプセル型など手軽に摂取出来るようになった。 この衝動は、自分の血を飲む事でも押さえられるが、短い時は数時間、長くても1日しか保たないため、大抵のヴァンパイアは少し高価であっても、これを保持している。 ――――――ごくんっ 「ぷはっ。はう~、なんかこれ、甘めに作られてるね~……って、姉様。飲まないんですか?」 「………この量の飴玉が無くなる前に、出来れば相手を探せって事だよね、きっと。」 「あぁっ!!元はそういう目的だったね、そういえば!!」 「やっぱり、忘れてたんだ…。」 「う~ん………。でも、そんな簡単に見付かるのかなぁ?姉様はどう思います?」 「え?うちはそもそも、相手見付ける気なんて全然無いけど。」 「…………………へ?」 あまりにも、さらっと言ってみせた音妃に、璃音はなんとも間抜けな声を発してしまい、少し顔を赤らめる。 「イッ、今何トオッシャイマシタカ、姉様?」 「何で片言なのって逆に聞きたいわ。まぁ、強いて理由を述べるなら、ただただ面倒臭いから。」 またもや堂々と言い切る音妃に、璃音はさらに戸惑う。 「えっ、でっ、でもっ!!あっ、あの人達は、そういう目的じぇっ~~~~~~~~!!………。」 「大丈夫、璃音?戸惑い過ぎたし、噛んでるし……。悶える程痛かったの?てか、噛んで悶えるってどんだけ強く噛んだのよ……。」 璃音は痛さ故か、少し涙目だ。その姿を呆れながら音妃は見て、問いかけている。 .
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