2人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
「く、【くろ屋敷】?」
「そう。ほら、読んでみて。」
花菜に言われるがまま読んでみた。
【くろ屋敷】
あなたのタイプの男の子レンタルします
詳しいことはお店にて☆
「………な、あの、これぇ。」
私が戸惑いながら花菜に尋ねるとフフンと得意気に花菜は答える。
「見ての通り。明子彼氏出来たことないじゃん?だからこのお店行ってみたらどうかなって思って。」
「でもレンタルでしょ?」
「レンタルでも彼氏になってくれるなら全然いいでしょ。」
私はすごく興奮していた。
ほんとに彼氏になってくれるのか。
だがレンタル。
時間制限がある。
でもこのお店に賭けてみるのも悪くないかも。
「花菜。」
「ん?」
「私ここのお店行ってみる。」
「そかそか。じゃあこの広告あげるね。地図とか書いてあるし。」
「うん。ありがとう。」
わたしは今週の休みに行くことにした。
最初のコメントを投稿しよう!