15人が本棚に入れています
本棚に追加
1月。
ひんやりと冷たい時期。
普通寒さに震えて過ごすはず。
「かいちょーこれって、風紀通した方がいい?」
「……別にこれは」
だけど俺らは違う
「そんなのは後で良いからコッチ来い、綾哉(リョウヤ)」
「えー仕事ちゅーだよ、かいちょー」
まあ一言で言えばラブラブのアツアツ
「ほら、こい」
もー、とか言いながら会長の近くまで行く半にやけの俺。
すると、グイッと引っ張られて会長の膝の上にスポリとはまってしまった。
「もーかいちょー」
「いいだろ、コレくらい」
文字通り会長とイチャイチャしてたら副会長の潤(ジュン)に怒られた。
「綾哉も会長も仕事してください!!!只でさえ忙しいのに、戦力が2人もいなくならないでください!!!」
「あははぁ…ごめんね~?今からやりまーす」
「ふん、少しぐらい大丈夫だろ」
せっかく俺が注意を聞き入れて仕事しようとしたのに、会長がそんなことを言うから副会長の額に青筋がたったのが分かった。
「その少しくらいでこの前の書類を提出し遅れさせたのは誰でしたっけ」
この前やったミスを嫌みったらしく言う副会長を見て会長は嫌そうに仕事をし始めた。
副会長は、最初っからちゃんとしてくれればいいのに…とか何とかブツブツ言いながら自分の席に戻っていった。
俺もぼーっと立っているわけにも行かず、自分に振り当てられた仕事を確実に終わらせていった。
最初のコメントを投稿しよう!