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学校の授業もいつも通り進み、いつも通り寮へ帰る。
でも、何故か今日は先生に寮長室へよるように、と言われた。
なんでだろう。
俺、何も頼んだりしてないんだけどなぁ。
面倒くさいことこの上ないが、行くだけいってみる事にする。
怒られるの嫌だし(←
帰りに唯と悠斗と寮長室に寄った。
別に先帰っても良いって言ったのに…
「「涼が心配だから。」」
と、口を合わせて言われてしまえば、断る事もできまい。
べっ、別に心配されて嬉しい訳じゃないんだからねっ!
……
しかし、俺はそんなに心配されるほどの問題児なのか??
可愛い子とか居ても襲ったりしないしっ!
いや、ハァハァしている不審者にはなりうるが。
そうか!
俺が不審者にならないように心配してくれてんのか!
うんうん、俺は良い友を持ったなぁ。
と、それはさて置きおれは寮長に用事があるんだった。
コンコン、とドアをノックする。
この、無駄に装飾のいっぱいついたドア。
光の反射で目が痛いです。
なんか、学園のものは全部学園長の趣味らしいけど。
学園長ェ…
ん?寮長からの返事がないな。 もう一回!
コンコン
「りょーちょー、空けてー。」
ノックしても出てくる気配が無いので一応声もかけてみた。
ら、
いきなりドアが勢い良く開いて
「涼うぅ!!会いたかったぁああ!!!」
と、中から出てきた超美形さんが俺に抱きついてきました。
勢い良く空いたドアは、悠斗の頭にクリーンヒットしてたが気にしない。
あぁ、うずくまってる…お大事に。
それより前に、この俺に抱きついてくるこの人を何とかしなければ。
「寮長、離し「寮長?涼ちゃんを離してくれるぅ?」てくださぃ…」
うぁぁああ…また見てしまった唯の黒い笑み。
これは夢夢夢夢夢夢。
唯の小悪魔な笑みに押されたのか、超美形さん、改めて寮長が俺から離れた。
うん、こういう事は唯とか、可愛い子にしてよ!
俺にしたって全然萌えたりできないんだからねー。
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