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「あぁ、終わった…」
\(^q^)/
って感じです。
「そんなに気を落とす事ないだろ」
さっきから悠斗はそれを連呼。
というか、俺たちがこの会話をエンドレスで繰り返している。
寮長室を出てからの俺はとてつもなく暗い気分になっていた。
寮長室を出ようとするのを引き止めてくる寮長の相手をする気力も無いぐらいに。
今思えば可哀想だったわ、寮長。
すっげぇ寂しそうだったな。
ごめんよ。
しかし、王道君と同室なんて俺の楽しい学園生活は終わったも同然。
BLを近くで見えるかもしれんが、安全に傍観する、なんて事が出来なくなってしまう。
グッバイ、俺の幸せな腐男子生活…
「涼ちゃん、泣いちゃ駄目!いい事あるよ!!…多分」
あれ?俺、涙出てた?
涙出てたのか??
ってか、多分ってなんだよ多分って!
唯だから許す。
まぁ、さっきまではああ言いましたけど、俺も生徒会なんざに負けたくないわぁ!
これでも喧嘩とかは出来るんだからねー。
無能じゃないんですー。
何でって聞かれても答えないけど。
でも、生徒会役員ってどんな奴なんだろうな。
副会長はいい人っぽかったけど。
まさかの腐男子だったけどね。
会長はやっぱり俺様なのかな。
…
やっぱり、入学式起きてれば良かった。
いや、あの前日はワクワクしすぎて寝れなくてね。
そのせいで。
マジで俺は幼稚園児かっての。
そうだよ、俺は純粋で前向きな幼稚園児脳を持つ男子高校生!
前向きに生きずにどう生きるってんだ!
男だろ!?並木涼っっ!!!!
「よっし!俺はやるぞおおおぉ!」
なんか嫌な感じに開き直ったぞ、俺。
しかし、それでこそ俺!
やっべぇ、なんか無駄に張り切ってきた。
「いきなり元気になってんぞ、ってかなにをやるんだお前は。」
「まぁ、涼ちゃんらしいけど。」
二人に笑われた。
なんか、ちょい恥かしい。
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