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あ。
「あ…朝の」
そこに居ました、王道君。
指さされちゃった。
駄目だよー、人を指で指しちゃ。
ってか、やっぱりまだ覚えてたかぁ。
朝の事。
ちゃっちゃと水に流されていけば良かったのに。
まぁ、朝の事だし、覚えてるに決まってるか。
「うん、朝ぶり。俺は同室者だから、よろしく」
「あ、はい。よろしく…お願いします。俺…僕は、浅倉 日向と言います」
やっぱり、幾らなんでも不自然過ぎだろ、その敬語は。
「俺は並木 涼。それとさ、そんな変な敬語使わなくていいよ、同い年だし」
「あ…そう?マジで?俺の敬語ってそんな変だったか?」
うん、としか言いようがない。
しかし、凄くオタルックなのにこの砕けた口調。
凄く王道っぽいです!←
やっぱりテンション上がるわー。
素直にうん、と頷いたらちょっとショックそうな顔してる。
「なれない事はするもんじゃ無いよな、あはは…。あ」
何かを思い出したかのように言う。
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