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その後、日向についてわかった事を挙げていきまーす。
はーい。
いちー、意外と話が合う(話しやすい)
にー、面白い。主に話の内容とか。
さーん、運動は得意で勉強はあまり得意ではない。
…
こんなもんだな。 ?
まだまだ分からない事が多いね。
そりゃそうか。
今日初めて話したんだもんな。
それに、変に質問攻めしちゃうと怪しまれちゃうからね。
話してる最中に一つ気になった事がある。
時折俺が笑うと日向の顔が赤くなるのは俺の気のせいなのか?
…うん、気のせいと思っておこう。
そう思いたい。
ってかさ、勉強得意じゃないってどうやって入ったんだよ、この学園に。
きっと、理事長が叔父さんとかなんだな。
うん、王道、王道。
それで、裏口入学とかしたんだろう。
……
俺の前の椅子に座っている日向を改めて見つめてみる。
瓶底メガネって、初めて本物見たけどやっぱりメッチャ厚いんだなぁ…
じゃなくてっ!
なんか俺、日向は人として好きなんだよね。
likeってやつですねー。
まだ、日向の事は良く分かってないんだけどね。
でも、これだったらウザい系の王道君だった方が関わらないようにするにのには良かったのかもしれない。
困った。
意外なところで困ってしまったぞよ。
「涼、何で頭抱えてんの?」
思わず頭を抱えていたらしい。
日向が心配そうに俺を見ている。
その優しさが、今は憎らしいんだ…。
この悩みの殆どは日向、お前のせいなんだぞ!!!!
まぁ、日向に言ってもしょうがないかw
日向君、君とは普通に出会えていれば、かなり仲良くなれたと思う。
でも、腐男子としては残念ながらあんまり仲良く出来ないのだよ。
…
とか、思ってたけど
「涼、ここって食堂あるんだろ?腹減ったから行こーぜ?」
…
なんかなぁ。
簡単に縁切れない気がするんだよな。
ま、いっか。
少しくらいなら。
考えるだけ無駄だと感じた俺は、
「うん、俺も腹減ったから行こっか」
と、食堂に向かう事にした。
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