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ちょっとしたら食堂に着いた。
食堂は寮の外らへんにあるので、少しめんどくさい。
しかし、ここまでの間で日向と悠斗と唯が結構仲が良くなったように見えるので、良しとする。
やっぱり、すぐに結構仲良くなれそうだな。
しっかし、この食堂の扉を開けるの嫌なんだよなー。
開けた瞬間うるさい。
生徒会の面々とかが来なくてもうるさい。
でも、しょうがないよな。
これが王道学園の食堂の特徴と言っても良いようなもんだから。
早速、扉に手をかけた悠斗。
「いいか、開けるぞ」
「あ、日向君は多分耳塞いだ方が良いよ。」
唯が日向に声をかけた。
そういえば、唯は日向の事を君付けで呼ぶ。
まぁ、唯は人を呼び捨てで呼ぶような子じゃないからな。
俺も君付けで呼ばれてるし。
でも悠斗の事は呼び捨て。
二人は幼馴染だからね!!幼馴染って良い響き…!
あー、やっぱり良いなぁ、幼馴染。
片方が昔から片思いしてて、相手は気づいてないパターン。
でも、最後はハッピーエンド。
うん、良い。
でも、残念ながら悠斗と唯はそういう感じではないんだよね…。残念。
って、そんな空想をしている場合で無い!
俺も耳を塞ぎたい!!
悠斗が扉を開けようとする。
が、日向はさっきの唯の言葉にキョトンとしたまま耳を塞いでいない。
初めての食堂で、それは自殺行為に値するぞ。
一応言っといてあげよう。
「日向、ちゃんと耳塞いだ方がいいy「きゃああぁぁああああぁあ」
いきなり聞こえた爆音。
言ってる途中に扉開けやがって、悠斗め!
油断してて塞げなかったじゃねーか、このっ!耳がキンキンするわっ!!
それは日向も同じなようで、顔を歪めて(眼鏡と鬘の前髪で表情はよく見えないが)いる。
「悠斗、開ける時は言えよっ!」
「俺はさっきちゃんと言ったじゃねーか。無駄話してるお前らが悪い」
ごもっともな事を言われてしまった…。
なんか負けた気がして悔しい。
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