はじめまして!

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-三月- 「涼ちゃん、ちょっといいかしらー?」 「なに?」 いつもにも増して笑顔が怖いですわ、お母様。 「怖くなんかないわよ、やーねぇー。」 あ、口に出ててた。まずいまずい。 「んで、用件はなんですかい?」 そう、それを聞かなければいけない。このお母様はな、変な用件ばっかいつも持ってくるから。 全く… また今回もどうでもいい用件を… 「涼ちゃんには、聖蘭学園に転入してもらいます!」 パチパチパチー! とか言って、盛り上がってる母。全く持ってついていけない俺。 わぁ、二人の温度差酷い!! 氷と沸騰してるお湯ぐらいあるよ! って、そうじゃなくて!! 「なに?どこ?なに?どこ?なんでそんなことになってんの!!?」 お母様、おかしいでござるよ。 ふふふ、と意味ありげな笑みを零す母。 なんか怖っ。
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