第一章

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辺りは鉄の臭いで満ちていた。 血の臭いで姫は目を覚ました。 月妃『焔樹様……?』 青年『いいえ。俺は焔樹ではないですよ。』 淡々と答える青年。 姫は今更ながらに、青年に抱き抱えられていた事に気付く。 月妃『いきなり無礼ではありませぬか?』 月妃は青年の腕から逃れようと身体をよじる。 しかしびくともしなかった。
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