第一章
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月妃『無礼者!離しなさい。』 キッと睨みつける姫。 しかし…… 青年『麗しい顔が台なし…と言いたいが、その表情も尚のこと麗しい。』 全く効果がないようだ。 焔樹『おのれ……月妃を返…せ』… と言う焔樹だが息が荒い。 今にも倒れそうだった。 月妃『“青年、私を離しなさい…”』 焔樹の様子を見た姫の表情が豹変した。 青年『……!?』 すると身体が勝手に動く。 するりと姫を離した青年。
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