第一章

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月妃『焔樹様…大丈夫ですか?』 焔樹の元へ駆け寄る姫の表情は哀しみに満ちていた。 焔樹『この位は平気だ。月妃すまない。』 血だらけの身体で姫を抱き寄せた。 焔樹『直ぐに……逃げなさい…私を置いて……』 小さな声で耳打ちした。 月妃『何を……!?』 驚く姫。 その時であった…… 青年『やっと解放されました。姫は頂きます。』 月妃が振り返った時に、真後ろに居たのは刀を振り上げた青年であった。 刀の刃(やいば)は月の光りに照らされ反射する。 焔樹『月妃!!』 反射的に傷だらけの身体で姫を抱き寄せた焔樹。 次の瞬間ーーーー……
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