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月妃『焔樹様…大丈夫ですか?』
焔樹の元へ駆け寄る姫の表情は哀しみに満ちていた。
焔樹『この位は平気だ。月妃すまない。』
血だらけの身体で姫を抱き寄せた。
焔樹『直ぐに……逃げなさい…私を置いて……』
小さな声で耳打ちした。
月妃『何を……!?』
驚く姫。
その時であった……
青年『やっと解放されました。姫は頂きます。』
月妃が振り返った時に、真後ろに居たのは刀を振り上げた青年であった。
刀の刃(やいば)は月の光りに照らされ反射する。
焔樹『月妃!!』
反射的に傷だらけの身体で姫を抱き寄せた焔樹。
次の瞬間ーーーー……
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