序章

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その日の夜も屋敷の庭園から夜空を見つめる姫君の姿があった。 姫の名は月妃ーツキヒメ… 焔樹『夜風は冷える。』 この男の名は蒼 焔樹ーソウ エンジュ… ふわりと後ろから打掛けをかけられ姫は振り返る。 月妃『焔樹様……』 と姫が名を呟くと焔樹は微かに微笑みかけた。 焔樹『私の可愛い可愛い月妃……』 そう言うと焔樹は、月妃の腰に手を当て引き寄せた。
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