序章

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そして月妃を愛して止まないのが焔樹であった。 焔樹は毎晩、甘い台詞を囁(ささや)いては姫と口づけを交わしていた。 この瞬間の焔樹の表情は優しい顔であった。 姫、以外には執着もない男。 その男が月妃を溺愛していたのだ。 かれこれ数百年……
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