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走ったその先には……
姫を腕(かいな)に抱く見知らぬ青年が佇んでいた。
青年『噂通りの美しい姫だ。気に入った…この姫は俺が貰い受ける。』
青年の発した言葉に衝撃と怒りに満ちた焔樹。
焔樹『姫は……渡さぬ。』
青年『なら力で捩じ伏せるまでだ…』
微笑む青年は一瞬の内に焔樹の傍まで寄り、刀で腹部を突き刺した。
焔樹『うっ……!?』
その場に膝をつく焔樹。
大量の血がポタポタと流れ出る。
土は少しずつ赤色に染まって行く。
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