第一章

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走ったその先には…… 姫を腕(かいな)に抱く見知らぬ青年が佇んでいた。 青年『噂通りの美しい姫だ。気に入った…この姫は俺が貰い受ける。』 青年の発した言葉に衝撃と怒りに満ちた焔樹。 焔樹『姫は……渡さぬ。』 青年『なら力で捩じ伏せるまでだ…』 微笑む青年は一瞬の内に焔樹の傍まで寄り、刀で腹部を突き刺した。 焔樹『うっ……!?』 その場に膝をつく焔樹。 大量の血がポタポタと流れ出る。 土は少しずつ赤色に染まって行く。
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