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「我ら全守護兵に配備した『ジョーカー』も彼らの生存率を高め、更には加速装置によって人間の筋力を遥かに上回る力をアシストしてくれる。どの国にもそれほどまでの兵器はないだろうよ。俺も初めて動いた瞬間を見た時は腰が抜けるかと思ったぞ」
それほどまでに驚嘆した。
今まで幾つもの『最新の何か』を見てきたが、ドクターの提示した数多のものは想像を遥かに凌駕するものばかりだった。
「それで、王揮会議に王以外で唯一招待されたドクターは今どこだ?」
海の王はポケットから、液晶の小型テレビのようなものを取り出しながら言った。
「また天秤の王を驚かせるものを開発中だとか」
天秤の王はまるで子供のように目を輝かせると、身体を前に傾けた。
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