天に立つ者

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「ほう、それは楽しみだ。また日取りを決めておいてくれ。連絡を待っていよう」 そして、ここからが本番だった。 「では、今期の人類削減計画について・・・・だが、何か報告することはあるか?」 先程までの天秤の王とはまるで違う雰囲気が部屋に緊張感をもたらした。 一瞬にして沈黙した4人の王。だが、宇の王が先陣を切った。 「今期の死者は1521人です」 続けて空、陸、海の順番で連なる。 「1387人です」 「1406人です」 「382人です」 天秤の王は溜め息混じりに言った。 「海の王よ。戦闘の規模を大きくせよ。確かにお前はドクターの開発にも携わっているが、それでももう少し数をこなせるだろう」 海の王は机に突っ伏する寸前のだらしなく崩していた体勢を、今度は後ろに身体を起こし、背もたれに寄りかかる。
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