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天秤の王は豪勢な椅子に身を預けると、足を組んだ。
さも満足そうな笑みを浮かべ、海の王を指差して言った。
「お前もドクターの次に驚かせてくれるな。他の王達はそんな雑務、部下にまかせているだろうに。では、訊きたい。次のゲームの概要は何だ?」
海の王に表情の変化はない。
それがポーカーフェイスなのか、素なのかは誰も知らない。
ここにいる王達は彼の笑った顔さえ見たことがないのだ。
「次なるルールは――」
海の王はテーブルの下からリモコンを取り出すと、部屋の中央にそれを向けた。
すると、各王の前に立体映像が現れ、部屋の中央にも特大の立体モニターが現れた。
「こちらです」
海の王はリモコンをテーブルに置くと、低い声で告げた。
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