Ｄ･Ｏ･Ａ ～天からの鎖～

天に立つ者

ここは某会議室――

奥行き30メートル、横に30メートル、高さ５メートルで真四角な部屋。

褐色のテーブルが楕円を描いて列を繋げ、黒い革製の椅子がゆったりとできるぐらいに感覚を空けて並んでいた。

その椅子の周辺をよく見ると、光が反射していることに気付いた。

更には宙に浮いた黄金のドアノブ。

どうやらそれに座る方々は生命を狙われやすいのか、防弾仕様の強化ガラスの部屋の中に椅子があるようだった。

その透明の箱は全ての椅子に設置されているようで、まるで最新の見世物小屋のように滑稽だ。

そして、その部屋を囲む全面ガラス張りの窓。黒い線が横に幾つも走っており、線が太さを変えて日光を調整しているようだった。