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防弾の箱は銃弾を防ぐことができても、視線の貫通を許してしまった。
「何だ、それは?」
陸の王は怖じ気づいた様子を全く見せずに言った。
「幾つかあります。1番良いのは、他人の格好なんか気にする必要ないので、考えなければいいと言うことです。
それができないなら、全員が私と同じ服装で来れば気にならないです。
もしくは今から規定を変更して召集の際はピチピチのスーツ着用って決めればいいですね。
まだ他にもありますが、どうします?全部開示して、その中から決めます?今回の召集会議のテーマは『召集時服装について』とかにして」
海の王はだらしなく体勢を崩し、顎に手を置いて肘をついた。
「・・・・くだらん。もういい、そんな時間はないのだからな」
陸の王はそれだけ言うと顔を反らし、口をへの字に曲げて押し黙ってしまった。
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