天に立つ者

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陸海空宇の王達は扉を開いた者を注視した。 そこには海の王と勝るとも劣らない奇抜な姿をした男が立っていた。 精悍な顔付きで無精髭を生やし、ウェーブがかった長髪を後ろに乱雑に束ねている。 服装も黒と白を基調とした和服を着崩し、ブーツを履いている。 その姿を確認した宇の王はその名を口にした。 「天秤の王、忙しい中御足労願いまして申し訳ない」 天秤の王は宇の王を一瞥し、歩きながら返す。 「いや、俺こそ遅れてすまない」 言い終わる頃に、防弾部屋に入室。止まることなく椅子に座った。 そして、続けざまに言い放つ。 「これより王揮会議を始める。今回の戦果はどうだ?それぞれ報告してくれ」
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