『プロローグ』

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何処だろ、此処……… 少年は真っ白な空間の中、意外にも冷静だった。 そうだ。夢なんだこれ。だから真っ裸なんだよな。 漸く自分の姿に気付いた少年は、何処からか服を取り出し、身に着ける。 にしても、普通の夢だなぁ……俺ってどこまで普通を貫き通すんだろ……… 少年はそんな事を考えていると、突然―――…… 『ヤッホー♪元気~?』 突然、目の前にうさ耳に猫の尻尾、顔に刺青ショッキングピンクのサラサラ長髪と何とも言えない派手な着物を着た、超笑顔のイケメンが出てきた。 『!!!!!!!!!!』 まさに、少年の顔は今、こんな顔→(゜Д゜)!! そりゃぁ、そんなインパクトのある格好でいきなり現れたら、誰だって吃驚するよねぇ………? 少なくとも、俺はする。 『そんな驚かなくても良いじゃん~。僕傷付く~(泣)シクシク』 『いやいや、驚くだろ普通。そんな格好でいきなり出てきたらさ。読者も絶対驚いてるよ』 『自重しようね~♪フツメン君♪』 うさ耳が俺の鼻先をチョンッと指先で突く。 何だよこの夢。いきなりうさ耳は出てくるし、真っ裸だったしでさぁ……………(疲) 『えっとね~。今日は君にちょっとした予告的なモノがあるから出てきたんだ~。因みに僕は神様ね♪』 こんなのが神様とか………世も末だな。だから不景気なのか。 少年は何?と(自称)神様に訪ねる。 すると、返ってきた返事は――――…… 『君、明日死ぬか落とし穴に落ちるか階段から落ちて死ぬか笑い死ぬか巻き込まれて落ちるか僕が落とすかもしれないからね♪』 …………………………え!?ちょっと待てこの神!!今何て言った!!! 俺死ぬの!?笑い死ぬの!!?そんな方法で死にたくないわ!! しかも落とすって何だよ!!死ぬよりかは良いかもしれないけどさ!!落ちて何処行くんだよ!!! 『異世界だよ♪一応次元は違うけどね♪』 異世界……………異世界!? ドラゴンとか勇者とか魔王とか○ケモンとか魔法とかがいるの?! 『バッチリ♪○ケモンはいないけど、それ以外ならいるよ♪』 『神様大好き!!』 『因みに~、何で君みたいなフツメン君がそうなるのかと言うと~、僕達神様が間違ってターゲットを君に設定しちゃったからでぇす☆テヘペロッ☆』 『死に晒せ糞神』 何してくれてんだよ。異世界に行ける事は嬉しいけど用途がそんなんだと嬉しさ半減するわ。 .
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