始まり、なのか?

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「お帰りなさい。兄さん。」 「寂しかったよ~花梨♪」 懲りずに抱きつこうとする兄さんを笑顔でかわす。 私の兄、小倉京一(オグラキョウイチ)は極度のシスコンだ。 妹の私でさえドン引きするほどに。 「兄さん、ご飯は?」 「まだ~、今お寿司とったから花梨も一緒に食べよう。」 1週間の出張から帰って来た兄さんは、寂しかった~と言わんばかりに私のそばを離れない。 でもお寿司が来ると聞いて、ちょっぴりうきうきしたのは内緒。 簡単なお吸い物を用意して、お寿司を二人でまった。
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