始まり、なのか?

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「八十島さん、本当ですか?」 「あぁ、社長が音響やる作品だけどな。」 あっ、てことは麗がメインか…なんて頭では考えていたけど、そんなことどうでもいいと思うくらい嬉しかった。 「ありがとうございます。頑張ります。」 「あくまで、受かったらだからな!」 「はい、頑張って受かります。」 八十島さんは、自分のことのように嬉しそうに笑っていた。 私もきっと負けないくらい笑っていたかもしれない。 台本をもらった私は、事務所近くのカラオケボックスへ駆け込んだ。
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