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「しなくて良い」
「何で?」
「美波ちゃん、目が欲情してるから」
「なっ!?し、してないしっ!!」
私はもう良いという雰囲気を出しながらズゥッとお湯に鼻下まで沈む。
そうしている内に、然は体を洗い終わり湯舟に入って来た。
ラッコ座りのような形で2人で湯舟につかる。
「然の次の休みいつかな?」
「まだ分かんない」
「だよね~」
「何、行きたい所でもある?」
「違う。一日一緒にいて一日引っ付いてたいだけ」
そう言って振り返ると、然は真顔だった。
「今日、那弓様の部屋から追い出さなければもっと一緒にいれたけど」
「そういう一緒にいたいじゃないもん」
イチャイチャしたいだけなのだけど、分かってもらえそうにない。
「ははっ、分かってるよ。最近、2人でゆっくりできてないもんな」
「うん」
「俺も美波に引っ付いときたいよ」
「え?」
「……って、キャラじゃないから恥ずかしいな」
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