晴香×隆人

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「隆人くんの家に行くの?手土産とかないよ。いきなりだし、もっと服装もシックな方が良いんじゃないかな?」 「手土産なんて良いから。ちょっと遊びに行くだけだし、格好もすごく可愛いけど?」 「もう、隆人くんのバカーッ!!」 泣きそうな晴香に、晴香と手を繋いだままルンルンの隆人。 駅から15分くらい歩いた所に隆人の実家はあった。 「……私、失礼なことしちゃったらどうしよう」 「晴香はそのままで平気だって。この時間、母親しかいないはずだし」 なんて言いながら、隆人は自分の家のチャイムを押した。 晴香は心の中で「あーっ!?」と思ったが、口に出すのを何とか我慢した。 『はぁーい』 「俺だけど、帰って来たから開けて」 『あら、隆人?おかえり。ちょっと待ってね』 「うん」 インターホンから聞こえて来たのは母親とは思えないくらいの可愛い声。 晴香のドキドキはMAXを迎えようとしている。
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