第3章

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注文した品が揃い、食事を始める。 私はクリームソース系、彼はミートソース系のオムライスだ。 熱々のオムライスを頬張りながら、彼が言う。 「結婚って、どうですか?」 「……う~ん、どう、って聞かれても漠然とし過ぎてて答えに困るかな…。まぁ、大変なのは確か。」 私がそう答えると、彼は口元のソースを拭いながら笑った。 「何かネガティブな感じですか?……プライベートは相変わらずな僕としては、結婚して、子どもがいて……なんて話聞くと、羨ましい限りなんですけどね。」 「まぁ、同じ年代の未婚女子のような焦燥感はないけどね。………鉄平さんは、彼女からプロポーズの催促とかされないの?」 「その前に、まず彼女がいないですから……。」 人柄も良くて、そこそこイケメンの彼に、未だお嫁さん候補がいないなんて、世の未婚女子は何やってんだか……。 ………自ら動きそうにない草食系にも問題あり、という見方もあるよね……。 .
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