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一緒に電車に乗り込み、当たり障りのない会話を続ける。
…………私、何やってんだろ…。
意気地のない自分に腹が立つ。
このままでは何も変わらない。
悶々とした私を尻目に、電車は彼のバイト先の駅に、到着した。
扉が開き、冷たい空気が粉雪と共に車内へ吹き込む。
寒そうに体を縮めながら、次々と乗客が降り始める。
彼もホームへ降りると、こちらを振り返り、じゃあ、と手を振った。
私も、じゃあ、と手を振る。
………………っ!!
音を立て、扉が閉まろうとした瞬間、私は電車から飛び降りた。
「…っ?!……里佳さん?」
彼の腕をぎゅっと掴む。
電車から飛び降りた私に、いきなり腕を掴まれ、戸惑った彼の声が聞こえる。
私は恥ずかしさで顔を上げられないまま、彼に伝える。
「………私、鉄平さんが好きですっ!」
………気合い、入りすぎた……。
声が大き過ぎて、改札に向かう人々が、こちらに好奇の目を向けているのが、俯いていてもわかった。
女子高生らしきグループの甲高い笑い声も聞こえる。
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