18人が本棚に入れています
本棚に追加
「だから、蜂屋、なにがあったんだよ」
ウナギがその腕を掴み、牽制している。
ベッドの上にいるラッコは、その名にふさわしく、寝転びながら二人を冷めた視線で眺めていた。
床にはカラスの足が見え、カードが散らばっている。
そして、同じく睨む瞳をラッコに向ける海老澤と、筏がいた。
気分は大分よくなったようで、顔色も戻っている。
それならベッドを使わせてもらおう、と筏に呼びかけた。
が、掠れた声は、興奮した蜂屋に遮られた。
「お前、こいつのことニヤニヤしながら見やがって。そこで何をしてんのか想像したくねぇな」
最初のコメントを投稿しよう!