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その興奮を嘲笑うかのように、ラッコは無反応だ。
時折、ちらりと視線を蜂屋へ向け、それを天井へ戻す。
「こいつは俺達が何するのか見て盛ってやがる。知っているんだぞ。お前が、ここに先回りしていたのは覗きが趣味だからだろう」
「……どういうことだよ」
答えたのは、ラッコではなくウナギだった。
侮蔑するようにラッコを見下ろしながら、蜂屋が言う。
「俺ら、付き合い始めて、もう一年になる。その間、こいつは常に俺達の後ろで監視するように見てやがった。気付いてないとでも思ったか?」
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