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「お前、食料持ってるじゃねえか!」
さらに蜂屋のボルテージが上がる。
ラッコはパッケージの袋の中心をツマミ、勢いよく引く。
そして中からチップスを取ると口に放り込む。
小気味よい音をたててそれを堪能し、指についた粉末を舐め取る。
「欲しいなら、土下座してよ」
「てんめぇ……」
「ストップ!ストップ」
ウナギが蜂屋を止めることに期待を残し、待合室へ足を向ける。
一刻も早く身体を横にしたかった。
「あ、おい」
海老澤が僕を追い掛けて来る。
「なんだ、顔が真っ赤じゃん。熱だな」
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