まだお兄ちゃん

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「まったくミカコは毎朝毎朝困ったもんだ…ハァ。」 兄はため息をつきながら部屋を出て行った 私の兄は真面目でしっかり者だ。 両親は五年前に他界しており それからは10歳年の離れた兄が家事や身の回りの世話をしてくれている。 正直両親の事はあまり覚えていない… 五年前といえば私はもう10歳になっていたのに… なぜだろう。 思い出そうとしても うまく記憶がでてこない…。
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