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「バイバイ、青色が似合う素敵なお兄さん」 唖然とする僕を置き去りにして、無邪気に駆け出す少女。 黒い行列はチラチラと彼女を、そして、僕を見る。 「いや、あの、これは」 好奇の目。 憎しみやら軽蔑やらの混じった、嫌な視線ばかりだ。 「……」 ……しかし、そんな事が気にならないくらい、妙に心が弾んでいた。 これはあのカラフルな少女と、不思議な青色の魔法のせいだろうか。
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