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「おまえの表情が昔と違ってとても幸せそうでよかった」
――……やさしいキスの後は、そのままソファーに体を沈め、体を重ねた。
二度目をはじめよう、とベッドに運ばれた時、そう涼さんに言われた。
「……もしかして、キスの後に思った?」
「ああ」
俺はそれを聞いて、つい笑ってしまった。
涼さんは怪訝そうに俺の様子を窺う。
「同じ、だね。涼さんも幸せそうだった。普段見れないくらい、目尻に皺を寄せててさ……ひゃっ」
急に太ももに唇をあてられて、ゾクリとした。
「俺のことはいいだろ」
「そんな!な、ちょっ……いきなりっ……」
くさいセリフを吐いた時は全然照れなかったのに。
どうしてこんなことで照れるんだろう。
これ以上何も言えなくなって、俺は涼さんに攻められるまま、喘いだ。
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