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この世にリア充がクソほどいる。俺にはそれが理解できない。何故男は女を好きになる?女は何故男を好きになる?俺にはそれが理解できなかった。
「陽ー。お前が来なきゃメンツ揃わねーんだよー…頼むってー」
「絶対嫌だ!!!なんで俺が合コンなんか行かなきゃなんねぇんだよ!!」
「そんな堅苦しいこと言わずにさぁ。ほら、この合コンで恐怖症克服できるかもしれねぇだろ?」
「んなわけあるか!!!…はぁ…マジ俺無しで行ってきてくれよ…」
俺は怒鳴り声を屋上に響かせていたが呆れて言葉も無くなってしまった。
浅松男子高等学校に通う俺、早乙女陽。(さおとめあき)
そして俺のイツメンの一人、坂口平助(さかぐちへいすけ)あだ名はへーすけ…はメンツ内で一番うるさいお調子者。そのへーすけが俺にこの世で二番目に嫌いな合コンを誘ってきたのだ。
「……どうしても?」
「当たり前だこら。」
俺はへーすけの頭を軽く殴った。
「…ちぇっ。…いいよ、学斗誘うから😡」
へーすけは俺をおいて屋上からでていった。
「……ったく…」
俺はその場に仰向きになって夕焼けの空を見た。
「……暇だ。」
多分へーすけ達は全員合コンに行ってしまうだろう。
「…ゲーセンで成太兄にぬいぐるみ取ってきてやるか…」
俺には兄弟が4人いる。…俺を入れたら5人だが…
「…よいしょっ…と」
鞄を持ち、俺も屋上から出て行った。
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