No.2 出会い

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「…なぁ。」 久しぶりにへーすけの低い声を聞いた気がする。 「…あ?」 「お前は一生このままでいるのか?」 一生…このまま? 「見た目のことか?成人したら働くつもりだし髪は黒に戻すつもりだけど?」 「ちげぇよ!!」 へーすけは大声を出して俺を睨んで来た。 「な…」 「俺が言いたいのはそんなことじゃない!!……お前は…お前は一生、死んだ奴守るってほざくのかよって聞いてんだよ!!!」 ほざく…? 「…はっ…誰がほざいてんだよ?」 「お前だよ、陽。…そりゃぁ、保育園からの付き合いだからなんとなく気持ちはわかる。……でも、死んだ奴を「死んだ奴って言うな!!!!」 俺はへーすけを思いっきり殴った。 「!!!ぐぁっ…!!」 「次にそんなこと言ったらいくらへーすけでも許さねぇぞ!!!!」 怒鳴り声でへーすけに言う。 「……いくらでも言ってやるよ!!!お前の母ちゃんは死んでるんだよ!!…お前が一番わかってるだろ!!」 ふざけるな。 俺が一番わかってる? 一番わかってねぇのは… 「…っざけんな!!!!」 俺はへーすけに殴りかかった。
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